ボートレースを予想する上で必ず見ておきたい、知っておきたい事のひとつにスタート展示があります。

スタート展示とは本番レース直前に各レーサーがレース同様にコースを走ることを言います。見ている側からすれば舟券の参考になりますし、走る側にしてもスタートを切るための大事な直前練習となります。

このスタート展示を舟券購入の参考にするにあたり、まずはじめにみるのがピット離れです。ピット離れが良ければ外枠の選手も内枠を取れる可能性があり、逆に悪ければ内枠の有利を手放す危険性も想定できます。

その次にみたいのがスタートの出足です。出遅れないように加速しつつフライングにならないよう“.00”を各選手ともに目指します。逃げを打つにせよ、まくり差しを狙うにせよ、出足がよければ優位に立てます。最高速度80kmにも及ぶと言われるボートレースでコンマ1秒単位の調整が必要な繊細なものなのでその日の調子が如実に現れる部分でしょう。

スタート展示ではタイムもまた見ることが出来ます。タイムは総括的な意味合いが大きいですが、モーターの調子を伺うことが出来る一番の指標と言えます。特に格下選手が大物食いを果たす、言い換えれば高配当の要因となりえます。

スタート展示では以上ピット離れ、出足、タイムの3点を重視することでレース本番に向かう心構えが大きく変わることでしょう。その他にもターンマークでの舟のバタつき、レバーの握り込み、コーナリングなどいろいろな部分が見えてくるにつれより一層ボートレース観戦の面白みは深まっていくことでしょう。