ボートレースの予想を行う上で重視したいのが各選手の操縦技術の他に開催前に割り当てられるボートやモーターの調子も考慮しなければいけません。出場するレーサーは前日に開催会場に集合すると私物検査などを済ませたあとに開催期間中に使用するボートとモーターの抽選を行います。機械とは言え全て新品というわけではないため、それぞれ状態の善し悪しがあるなか、各選手は割り当てられたボートとモーターでどのように戦っていくか準備を進めていきます。

各選手は受け取ったボートとモーターで試運転をし、前検航走としてタイム測定やスタートに関する練習を行っていきます。前日までどんな機械が当てられるのかわからないなか、様々なコンディションを想定しながらレースを構築していく総合力こそが各選手の実力と言ってよいでしょう。

約1600人いるボートレーサーはそれぞれクラス分けがされており、一番上がA1、続いてA2、B1そしてB2と分かれています。テレビなどで紹介されるような大きなレースに出場するためには高ランクが要求されます。ある種気まぐれと言える馬同士の競走となる競馬とは異なり人間同士が競うボートレースでは勝率の信頼度が非常に高くなります。勝率はランクにより違っていきますが、レース前にしっかりと各選手の連対率などを把握しておきましょう。

また、ボートとモーターの勝率もデータとして提供されるため、それぞれの確率を読み解き各選手の実力とボートやモーターのスペックを組み合わせていくことがボートレース予想における必須条件と言え、まずここを押さえることで回収率は大きくアップすることでしょう。

前述のように実力差がはっきりと出やすい競技の性質上、基本は同クラスでのレースが理想となりますが、離れた階級が入り混じったレースなどはその分予想はしやすいと言えます。また、好調な選手はレース後半で出走するケースが多いため、全体を知るために一日を通して情報収集に徹し、舟券の購入は後半のレースだけに集中するというのも一つの手となるでしょう。